フィリピンのトイレ事情

フィリピンのトイレ事情は日本のようによくありません。
フィリピンで何が困ったかと聞かれて一番に思いつくのがトイレです。大きなショッピングモールやホテル、観光客向けのレストランは比較的清潔な水洗トイレで、トイレットペーパーも完備されています。ですが小さなレストランや少し田舎に足を運ぶと、そういったトイレを見かけることはほとんどできません。
フィリピン男性の中にはまだまだ道端で立ちションベンをする文化が残っていますが、女性が真似する訳にもいかないので特にトイレに困る機会が多いです。フィリピンの女性にトイレの不便さをどうやってカバーしているのか尋ねてみると、日本にはない面白い習慣がたくさんありました。少しでも快適にトイレを使えるように参考にしてみてください。

【日本とフィリピンのトイレの違い】

◎トイレットペーパーはトイレに流さない
フィリピンに関わらず、多くの国ではトイレットペーパーをトイレの中に流しません。
トイレットペーパーをトイレの中に流してしまうと詰まりの原因になるので、使用済みのトイレットペーパーは必ずトイレ近くのゴミ箱に捨てるようにしましょう。

◎トイレットペーパーがない
フィリピンのトイレにはほとんどトイレットペーパーが設置されていません。
トイレットペーパーの代わりに、ホースを手で持つタイプのウォシュレットが付いているトイレもありますが、これもさほど多くありません。

◎便座がない
公共のトイレでは便座がついていないトイレをよく見かけます。
フリピンの便座はプラスチック製で壊れやすいことや、便座を取り付けるとその分金額が高くなるので、あえて便座を取り付けていないケースもあるようです。

◎トイレ使用後はバケツから水をすくって流す
トイレの横に水をためたバケツが設置してあり、中に小さな手すくいバケツが置いてあるトイレが多いです。
手すくいバケツから水をすくい、トイレに水を数回流して汚物を流します。

◎コンビニにトイレがない
日本では外出中にトイレに行きたくなった場合、近くのコンビニに駆け込む人は多いのではないでしょうか？
フィリピンではお店に必ずしもトイレがあるとは限らず、近くのお店と共同で使用している場合があります。

【外出中に持っていると便利なもの】

◎ポケットティッシュやトイレットペーパー
あまり清潔とは言えないフィリピンのトイレですが、どうしても使わなくてはいけない場面もあります。
ポケットティッシュや、小分けにしたトイレットペーパーをジップロックに入れて持ち歩くようにしましょう。便座がないトイレでは、トイレットペーパーを敷き詰めて、便座にお尻が直接触れないようにして使用します。

◎小さなゴミ袋
特に女性がトイレを使用する場合、トイレに汚物入れが設置されていないため捨て場所に困る場面があります。
小さなゴミ袋を常にカバンに入れておき、外のゴミ箱に捨てるか、最悪の場合ゴミ袋に入れて持ち帰るようにしましょう。

◎エス字フック、カラビナ、ナスカン
旅行中に何かと役に立つのが、エス字フック、カラビナ、ナスカンです。
これらはアウトドアショップや１００円ショップでも購入することができます。トイレに荷物をかけるフックがない時は、エス字フックをドアに引っ掛けて荷物をかけることができます。またカラビナやナスカンで荷物同士を連結することができます。

【外出するときに気をつけること】

◎外出前にトイレは済ませる
フィリピンの生活に慣れていないと、食事や水が合わず急にお腹の調子が悪くなる場合があります。
出先ではまずトイレの場所を確認し、外出前やお店を出る前には必ずトイレを済ませるようにしましょう。

◎体調が悪い時は外出しない
外出中にお腹の調子が悪くなっても、すぐにトイレが見つかるとは限りません。
体調が悪いと感じる時は無理をして外出しないようにしましょう。